2013年01月07日

飲茶が考える理想の議論のやり方(4)

前回記事:理想の議論のやり方(3)

60 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-17 11:06:52
騎士の視点からみた議論ゲーム

この「王と騎士の議論方式」をひとつのゲームとして捉えるなら、
騎士が参加する目的は、だいたい以下のものとなるだろう。

・評価の高い大樹の育成に参加し、たくさんの拍手ポイントをもらいたい。

・自分の意見をたくさん採用してもらいたい。

・興味のある議題について、美しい大樹の育成に参加してみたい。
 (議論によって反論の構造が明らかになることが楽しいから)
 ※そもそも騎士は、議論掲示板に来るような人なのだから、
 『理路整然と、簡潔に、わかりやすく論点がまとまった理屈
 に触れると、『面白い!』『すげえ!』『いいね!
 と感じるセンス(価値観)を持っているはずである。
 であれば、理路整然とまとまった「議論の大樹」も『美しい』と感じるはず。
 美しいものの作成に参加したい、それは自然で健全な動機だと思う。

上記のいずれの目的にしろ、それを果たすための必須の条件は、
良い王様』の存在である。

「良い王様」のいない王国に行ったところで、
 ・まともな意見なのに採用してくれないわ
 ・ロクな大樹は作らないわ
 ・騎士はどんどん逃げていくわ
 ・あげくに、フェスティバルに移行しても、
  拍手が全然もらえないわ
 と、まったくもってメリットが発生しない。

だから、慎重に「良い王様」を選ぶことが、騎士活動の第一歩となる。

61 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-17 23:35:26
ここで、「良い王様」を選ぶときの基準となるのが、その人の「過去の実績」である。

王国に入るかどうか迷うときは、その王様のプロフィールページから「過去の実績」を表示してみれば良いのだ。

まず、その人が、過去に王様をやったことがある人ならば話が早い。
その人の過去の王国にいって、『議論の大樹』を見れば良い。

もちろん、その大樹への『拍手数』が客観的な基準となるが、
それ以外にも
上手に意見を拾い上げて、枝にしているかどうか
偏った意見ばかり採用していないかどうか
が『見た目』ですぐにわかるだろう。

なお、仮に、その人が王様をやるのが今回はじめてだった場合には、
騎士ランキング』や『過去の発言』を参照することで、ある程度は、人柄や能力を判断することができるだろう。

62 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:07:19
つまるところ、
「良い王様である」=「拍手ポイントがたくさんもらえる確率が高い」
という構図であるのだから、
騎士は、なるべく良い王様がいる国に行きたいよね
という当たり前の話をしているわけだが……、

実のところ、ここはとても重要なポイントである。

というのは、従来の議論掲示板では、この当たり前と『逆の現象』が
起こりがちだったからだ。
たとえば、こんなケースを見たことがないだろうか。

@ツッコミどころ満載の人が、ツッコミどころ満載のスレッドを立てる。

Aツッコミどころ満載ということは、
 すなわち『レスがつけやすい』ということを意味する。
 レスがつけやすいので、さくさくレスが集まる。

B「レス数が多い=人が多い=活発に意見交換している」ということから
 『今、一番注目されている熱いスレッド』的な位置づけになり、
 みんながやってくる。

Cそこに、スレ主が、ツッコミどころ満載のレスをつけまくる。

D――大盛り上がり――

63 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:12:51
従来の議論掲示板において、その活動の原理は
端的にみもふたもなく言えば『ツッコミ』である。

「いやいや、それはおかしいでしょ?」
「そう思える根拠ってなんなの?」
「このケースはどうなるの?」
「むしろ、こう考えるべきじゃないの?」

と言った『ツッコミ(相手の隙を見つけてはスパコーンと
スマッシュを打ち込んで超気持ちよくなる行為)』を互いに行い、
ひとつのテーマについて理解を深めていくのが、
「従来の議論掲示板」の流れであるが、

そのせいで、
ツッコミどころ満載の人が人気者になる
というヘンテコな状況が創出されてしまっているように思える。

(もちろん、それは人情としてよくわかる。
 もし、私が原発についてそれなりの知識を持っていたとして、
 明らかに変なことを言っている論者がいたら……、
 そりゃあ、やっぱり
 『理路整然と鮮やかにその間違いを指摘してやりたい
 と思うことだろう)

私は、この『ツッコミどころ満載の人が人気者になる』という
現象を食い止めたいと思っている。

そして、そのためには、
ツッコミどころ満載の人にかかわってもメリットはないよ
と思えるような目的設定をすることが重要だと考えた。

64 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:21:25
すなわち、議論の参加の目的を、

発言の不備を見つけて、互いにツッコミしあうこと』から

第三者がみても、ああ良い議論したね、と言えるような良い議事録を作ること

にシフトするのだ。

そうすれば、ツッコミどころ満載の王国(スレッド)に参加する意義がなくなり、
「そういう国ばかりが盛り上がる」というおかしな現象もなくなる。

【ポイントまとめ】
王も騎士も、究極的な目的は、
互いの知識や視点を持ち寄って、完成度の高い議事録を作ること
である。

そして、その議事録をもって『キミたちは良い議論をした!』と評価され、
それが形として残るような議論掲示板を、私は目指したいと思っている。

65 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 00:05:30
Q:王が、都合の良い反論しか取り上げないのだが、どうしたらいいか?

A:もし、王に不信を持つのなら、すぐに王国から出ていってほしい。
 (退国ボタンを押してもいいし、書き込みをやめるだけでもいい)

「王と騎士」の議論形式の良いところは、(そして恐ろしいところは)
「王様が、どんな意見を枝として取り上げているか」をぱっと見るだけで、
その王様の『人柄』『センス』『思想』が、
言葉を交わすまでもなく』すぐにわかってしまうところだ。

たとえば、仮に、王様が、
自分の主張に都合の良い意見ばかりを枝にしていたとしたら……、
それはもう『そういう人』だということだ。
むしろ、それが『ぱっと見でわかった』ことに感謝しよう。

もし、これが普通の掲示板で『対等』に話し合う議論形式であったなら、
あなたは、
自分の都合の悪い意見は耳に入らない人、結論ありきで主張を譲らない人』を相手に、
そういう人』だとわかって『うんざり』するまで、
延々と言葉を交わしていたかもしれない。
(それどころか、論破して認めさせてやろうと、
 レスの応酬を繰り広げたかもしれない)

だが、幸いなことに「王と騎士」の議論掲示板では、
騎士は王に、システム上、絶対逆らうことができない。
(王は騎士の発言を削除したり、書き込み禁止にしたりできる)
だから、王が『そういう人』だとわかっても、
騎士は『近寄らない』という対処しかできない。
ゆえに、騎士が『そういう人』を相手に、
時間を無駄にしようとする(論破しようとする)ことが
できない(もしくは立場が違うので、やる気が起きない)』のである。

70 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:06:21
スカウト機能について

王は、なにも黙って騎士の参加を待つばかりではない。

王から騎士にむけて、『スカウト』をすることができる。

たとえば、以下のような騎士は、積極的に王国に来てほしいと思うだろう。

・評価の高い大樹の育成に、いつも名前が挙がっている騎士
・ランキングの高い騎士
・現在、議論中の王国で、建設的な発言をしている騎士

こういう人がいたら、その人に対して『スカウト』ボタンを押せばいい。

すると、その相手に向けて、スカウトの公文書が発行され、
「王国に来て欲しい」という旨が通知される。

71 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:14:19
おそらくであるが。
スカウトされるというのは、たぶん『すごく気分がいい』と思う。
なにせ、自分の能力が認められたわけだから。

そうなると、むげにはできない。

王国の発展のため、どうかあなたの優れた知恵をお貸しください
と言われたんだから、
これはいっちょうその王国にいって、大樹を育てるのを手伝ってやろうか、
という気分になるだろう。

といっても、人間である以上、『時間は有限』である。
すべてのスカウトに答えていたら、きりがない。
そうなると
「面白そうな議題の王国」
「評価が高く、多くの実績を持つ人の王国」
のスカウトのみに答えて、
他の王国は「まぁ時間があったら」という感じになるだろう。

72 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:29:32
ちなみに、このスカウト機能は、
古代中国の『諸子百家』時代を模して追加した機能である。

そもそも。
国家を運営するためには、優れた人材が必要である。
人材のいない国家は、遅かれ早かれ、滅びてしまう。
そこで、各国の王は、優れた人材を求めて奔走しなくてはならない。
すると優れた人材は、優れていれば優れているほど、
各国からスカウト(オファー)が殺到する構図となる。

一方、優れた人材の側からすると、
有限の時間を有効に使うために、
また、自分の名声をさらに高めるために、
自分を活かしてくれる名君を探さなくてはならない。

横暴でツッコミどころ満載の王国があったとしても、
そんなものに関わるのは時間の無駄である。
(そんな国にいって、暴君に協力したり、暴君を論破したところで、
 何の実績にもならないし、悪くすれば汚点になる)

また、こういう構造であるため、王は、常に名君であろうとしなくてはならない。
もし、王が、
「偏った思想」を流布するために「偏った意見」だけを取り上げて、
「偏った大樹」を作成したら、どんどん人が減っていくし、
ロクに拍手ももらえなくなるだろう。

権力をかさに、好き放題に横暴を振るって悪評がたったら、
優れた人材が王国にやってこなくなり、
結果、王国は衰退の一途を辿ることになるのだ。
(5)理想の議論 完結



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