2012年03月21日

哲学ガールズ大賞 選考結果発表(2)〜受賞作品講評〜

受賞作品について、主催(飲茶)から独断と偏見で講評を
述べていきたいと思います。あまり畏まらないで、
忌憚なく思ったことをバンバン書いていきますッ!

なお、ネタバレはなるべく避けているつもりですが、
この講評を読んだ人が「あ、これ面白そう、読んでみようかな
と思わせる程度に、多少のネタバレをしている場合があります。
気になる方はご注意を。

あと、選考結果がもう出たので、感想の投稿を開放します!
読んだ方は「感想」を言うなり、「おめでとう」を言うなり、
ご自由にお使いください!

■哲学ガールズ大賞
科学的な僕と哲学的な彼女たち(橙。)291枚

ようやく、自分の頭で考えたようだね。
 おまえは色んなことをよく勉強してるし、物事を噛み砕いて
 まあまあ分かりやすく説明できるだけの柔軟な頭も持ってる。
 でもな、解っただろう?
 それだけじゃ、ここじゃ通用しないぜ


・今回の企画は、ハイレベルな作品が本当に多かったのですが
「総合点」でみると、間違いなくこの作品が一番だと思います!

・文章が読みやすく洗練されていて、単なる日常シーンでも
楽しく読むことができました。
何の事件も発生しておらず、クライマックスシーンでもないのに、
楽しく読める文章が書けるというのは、実にすごい才能だと思います。
なぜだろうと分析してみたら、たぶん主人公の心理描写を丁寧に
書いているからなんでしょうね。ようするに

「状況発生→主人公はこんなふうに思った
 →主人公がアクション(会話)を起こす
 →しかし想像を超える反応(相手の返答)がくる
 →え?だったら!と主人公がさらに思う。
 →しかし、また想像を超える反応が……」

という感じで、心理描写とともに「状況が上昇していくイメージ」。
だから、単なる日常シーンでも引き込まれて(次の文章が読みたくなって)、
結果、「面白い」と感じる。
これが下手な書き手さんだと、
「『状況を詳しく説明するための描写』に文字数をついやし、
あとは、とにかく『ウィットにとんだ面白会話』で
そのシーンを盛り上げることに終始する」
という発想の書き方になって、
結果、微妙な文章になってしまうのでしょうね。
というわけで、文章の書き方についてとても勉強になりました。

・テーマ(哲学的な彼女のたちとの交流によって、
科学的な僕が成長していく
)がしっかりしていてよかったです。
そのテーマがあったからこそ、主人公のキャラがうまく立っていました。

・ソクラテスがかわいい。
教えてくださいっ!(バンッ!)
やばいメチャクチャかわいい。
前回作品の「哲学的な彼氏企画」でも
教えてくださいとなついてくる年下の少女」が
ヒロインだったわけですが……きっと著者は好きなんでしょうね!
心の底からそういう娘がっ!
いやー、はっきり言って僕の設定よりも
何倍もかわいくソクラテスが描写されており、
読みながら、「あーもうソクラテスと付き合えばいいのに!」と
何度も思わされました。

・一休ちゃんがかわいい。
今企画では、なぜか一休ちゃんが大人気キャラで
たくさんの一休キャラがでてきましたが、
この作品の一休ちゃんが「インパクトと萌え」で一番でした。

・不完全性定理をもって科学の確実性を否定するような記述がありましたが、
これは歴史ある議論で、不完全性定理をそういうふうに引用されるのが
嫌いな人がたくさんいる『昔からの炎上ポイント』でもあるので、
使わない方が無難だと思います。
やるなら、ラッセルちゃんに自己言及のパラドックスネタを語ってもらうか、
ヒュームちゃんにお願いした方が良いかもです。

・個人的にはもっとあざといエピソードを追加して、僕の感情が
「ソクラちゃん < ○○○ちゃん」
にひっくり返るような展開をしてくれたらうれしかったです(笑)

・テーマがしっかりしていたから、エピローグも晴れやかでした。
そして、まだまだ読みたい、ソクラテスちゃんに会いたい、
と思わされました。
キャラが出来上がっているので、二巻以降も書けそうですよね。
次は、科学哲学編でどうでしょう(笑)。
ウィトゲンシュタインちゃんが、ウィーン少女実証団を率いて
哲学女子を襲っているという悪い噂が学園に流れる!
彼女の濡れ衣を晴らすため、主人公とソクラテスちゃんが真相究明に乗り出す!
そこで知り合う新たなる哲学ガールズ(ポパー、クーン)……
そして明かされる意外な真相とはッ!
という感じで、「科学哲学ネタ」を絡めつつ、
「前期ウィトゲンシュタインから後期ウィトゲンシュタインの思想転換」
を題材に書けたら、面白い作品になりそう。
突然、キスして「この論理形式ってなんだと思う?」とか、もうッ!
(スラッファがウィトゲンシュタインに、指でアゴをこする仕草をしてみせて、
「これは何の論理形式なのかね」と問うたエピソード参照)

・結論として、「読ませる文章」「哲学ガール萌え」
「芯の通ったテーマ」で一番しっかりまとまった作品であったので、
あまり迷わず、大賞を選出することができました。
すばらしい作品をありがとうございました!

■短編部門 最優秀賞
恋と鉄拳とおにぎりと(牛髑髏タウン)95枚

あたしはさ。知らないままでいる方がいいことも、
 あると思うのかって聞いてるの


・短編部門も良作ぞろいでしたが、この作品は頭ひとつどころか
完全に高みを突き抜けていました。

・「あだ名」についてのソクラテスちゃんとアリストテレスちゃんの会話が秀逸。
そもそも、ソクラテスちゃんって、「○○って何よ!?」と
無理やり相手を問い詰めて、時には暴力まで振るってしまう……
という○○○○なキャラ設定なので、
正直、「こんなキャラどう魅力的に表現するんだよwww無理www」
と無責任に思っていたわけですが、
見事に魅力的に表現されており、完全に脱帽でした。

・エピクロスちゃんがマジかわいい。
特に、ラストのソクラテスちゃんとの問答でぐっときました。
(アダムちゃんは何のために出てきたんだろうと思ったら、
そういうことでしたか(笑))

■掌編賞 最優秀賞
神のシナリオ(汁茶)9枚

どこにそんな根拠があるのよ。いつもいつもあなたは
 不幸な目にあってばかり。それでもなお神の予定調和を
 信じ続けるあなたの考えはまったく理解できません。
 あなたどこか狂ってるんじゃないの?


・こんな短い枚数なのに、たくさん哲学ガールズが出てきて、
しかも面白いです。あのオチは大好きです。
ちなみに、僕としては、すべては「神のシナリオ」どおりなのではなく、
「ライプニッツちゃんが大好き、もっとそばにいたい」
というスピノザちゃんの願望どおりなのだと読み解きました!

■ニーチェ特別賞
哲学少女は月に哭く(やみくろ)186枚

「そうだ。お前達のいう『正しさ』は、
 弱者が強者に向けるただの『妬み』に過ぎない。
『自分らの方が正しい』から相手を排除するんじゃない。
『相手が自分より強い』から、群れる事で正当性を主張し、
 排除しようとしているだけだ。
 それこそが皆にとっての『正義』であると偽ってな」

 ――神殺武装ツァラトゥストラ。
 それが、彼女が『賢者の石』によって構築した武装の名前であった。
 その槍の穂先に、文字が刻印されているのが見て取れた。
 『Wille zur Macht.』――力への意志。

「さあ、始めようか。かかってこい。お前の哲学を、砕いてやる」


・前回、ライトノベル賞を受賞しただけあって、さすがの出来栄え。
いや、ていうか、これもう少しエピソードを追加するとかして仕上げれば、
そのまま出版できそうな気がします。
クールでツンデレで中二病のニーチェちゃんに、
ラノベ的異能バトルの熱い展開、
かなり良くできたエンタメ作品だと思います。
編集さんにも一度読んでもらいたかったので、
急遽、本賞を設立しました。

・個人的には、バタイユちゃんをもっともっともーっと変態で、
強烈に「こいつダメだ」的に描写してほしかったです(笑)
それで、第一印象を超最悪にしてから、
「そんな変態のくせに彼女がニーチェちゃんを一番理解している!」
という部分で、ぐっと読み手の心を反転させてほしかったです。

■ユング特別賞
天上天下ユングと人類滅亡の日(エキセントリクウ)234枚

「下着分析は、わたしが編み出した新しいタイプの精神分析よ。
 下着は言うまでもなく性器を覆い隠すものだけど、
 性器――つまりリビドーを抑圧し、閉じ込めているのと同義なの。
 不快な記憶を、意識から無意識へ追いやるように、ね。
 精神分析の王道である夢分析は、夢というメディアを通して、
 抑圧され、隠匿された記憶を引き出す処方。同じように、
 下着を通して、抑圧された性欲が現出するのではないかと、
 わたしは考えたわけ」

「なるほど。鋭い着眼点です。慧眼ですね」


・この作品に余計な講評は必要ないでしょう。
前作同様、今回もエキセントリクウ先生の作品ははじけていて、
とにかく面白かったです(笑)

・もちろん。人類滅亡を救いに行くまでの過程が
エピソード不足でちょっと唐突な印象があるとか、
ユングちゃんが思ったより活躍しなかったとか、
フロイトちゃんがもっと絡んでほしかったとか、
もっともっと下着分析を教えてほしかったとか……などなど
細かく突っ込みたいところはあるのですが、
そんな細かいことはどうでもよく、このハイセンスな才能を
放置しておくのは出版界の損失だと思い、
急遽、本賞を設立しました。

■優秀作品賞
てつまん 〜哲学ガールズ麻雀大会〜(牛髑髏タウン)215枚

・この作品は凄いです。「哲学ガールズで麻雀大会」という
題材的には「邪道」にあたる作品。
こんな難しい題材(一歩間違えば、色物の一発ネタとしか
見られないような題材)で、
よくぞここまで濃密に面白く書き上げたなあ、 と感心させられました。
本作品は、それぞれの哲学ガールズが、その特徴を活かした麻雀技術で
中だるみなく「麻雀バトル」を展開していくのですが、
なにより凄いのは、ちゃんとメインの核となる「物語」が
準備されているところ。
まさか最後に「感動」させられるとは思いませんでした(笑)
たぶん、下手な人が書くと、
「それぞれの哲学ガールズが『麻雀にちなんだ特殊能力』を
発揮していき、その様子を延々と並べていくだけ」で終わってしまうんでしょうね。
ひとつの作品として仕上げるというのは、こういう核となる「物語」を
しっかり書くことなのだ、と再認識させられました。

・あと、序盤戦で登場するソシュールちゃんの特殊能力が秀逸。
ていうか、やばすぎ、もうどうやって勝てばいいのか(笑)。

――――――――――――――――――――――――――――
はい、ピンフ、風見鶏、四千五百点

ソシュールは役にあわせて牌を集める必要がない。
気に入った形に牌を並べて、役として名前をつけてしまえばいいからだ。
麻雀は牌の組み合わせに何らかの「特別さ」を見いだすゲームであり、
そしてソシュールは名前をつけることによって特別さを新しく創り出してしまう。
いつかソシュールが言っていた。
「言葉は、区別するためのものなんだよ」
ソシュールに名前を与えられた瞬間、その牌の組み合わせは
他とは一線を画す特別さを与えられ、役となるのだ。

ツモ! リーチ、三九夢! まんがーん!

三九夢、英語でトリプルナイン・ドリーム。
 珍しい役を上がりますねソシュールは


また、新しい役が作られたようだ。
しかしそう思ったにも関わらず、「今の」私は三九夢という役を知っている。
今日、確かプラトンあたりが一度上がっていた筈だ。
……というように私の記憶も差し替えられてしまっているのだろう。
ああして、新しい役を作りながら、ソシュールは次々と上がっていく。
――――――――――――――――――――――――――――

もう最高です(笑)。
ソシュールの上がり役「大家族物語」ってなんやねん。(笑)

・牛髑髏タウンさんの作品は、筋がしっかりしていて、
緻密で、理屈の部分もよくできているので、
どの作品も不満点があまりありません。非常にアベレージが高く、
外れのない作家さんだなあ、というのが前回企画を含めての印象でした。

アタラクシアを追い求めて(金椎響)246枚

・前回企画の大賞受賞者で、文句なくトップを独走した金椎響さんの作品。
前作よりも文体が丁寧でかつ美しく洗練されており、
「ば、バカな、まだ伸びるだと……」と作家としての才能をまた見せつけてくれました。

・相変わらず、落ち着いた雰囲気でニヤニヤさせる青春恋愛小説を
書くのがうまいなあ、という印象。なによりエピクロスちゃんが
とても魅力的でした。
(ちなみに、飲茶が一番好きな哲学者は「エピクロス」です)

・ただし。パラケルススちゃんについて
エピソードがもうちょっと欲しかったなあとか、
主人公が惚れられる理由(読者に納得させるエピソード)が
もうちょっと欲しかったなあとか、
テーマや世界設定があまり深く語られていなかったなあとか、
「哲学ガールならでは」という部分がもう少し欲しかったなあとか、
色々気になる点もありました。
もちろん、その点を考慮しても、
十分大賞候補となる作品に仕上がっていたわけですが、
ちょっと今回の企画は、他の投稿があまりに力作揃いで、
前回のように頭ひとつ飛びぬけていたという印象ではなくなっていたのが
残念なところです。

・今回、どちらかと言えば「王道」の作品で投稿して頂きましたが、
(僕を含む)金椎響ファンの中には、前作の「死の季節」のような、
「ダウナーで薄暗いが、いつまでも読んでいたいと思わせる印象深い作風」
を期待していた人も多かったかと思います。
なので、そっちの路線も読んでみたかったなあと思いました。
ニーチェちゃん、ショーペンハウアーちゃん、バタイユちゃんが
 登場するダウナーな青春恋愛小説。
 ニヒリズムとペシニズムと退廃に
 満ちた彼女たちに振り回されながらも、
 ゆっくりと彼女たちの心に近づいていく『僕』の物語

なんて感じで、金椎響さんに書かれた日には、 居並ぶ力作エンタメ作品を
全部ゴボウ抜きしそうで、とても怖かったです(笑)

完全Q体フィロソフィア(エミムラ)296枚

・「橙。さん」がいなかったら、大賞になっていた作品。
中盤からの怒涛の展開がすさまじく、インパクトと面白さは
今回の企画でダントツでした。
特に、バタイユちゃん、デモクリトスちゃんのバトルが強烈で良かったです。

・一方で、中盤以降が面白かった分、
「序盤がおとなしすぎてちょっと……」
という印象になってしまったのが非常に残念。
主役のソフィアちゃんが記憶喪失設定で、かつ受動的でアクのない、
いわゆる感情移入しにくいキャラクター造形であったことも、
序盤が盛り上がりにくかったことの要因になっていたと思います。

・本作品は、
「(序盤)記憶喪失のヒロインが目を覚まし、右も左もわからない世界で、
キャラ紹介的に次々と哲学ガールズたちと出会っていき……、
(中盤以降)キャラが出揃ったところで、怒涛の急展開が始まる」
という構成なわけですが、たとえば、序盤で早々にヒロインの正体をばらして、
怪物じみた異能を持たせつつヒロインにパニックを起こさせ、
そこに哲学ガールズたちが関わっていく……という感じにするなど、
序盤からテンションをあげて書き手の意識を
筆がノル(作家でいうモードが切り替わる、神がかった)」状態に
移行させていれば、違う結果になったのかなあ、などと思いました。

・中盤以降は間違いなく面白いので、序盤からググッと引き込まれる内容に
なってさえていれば、「とにかく面白かった」の一言で、ズバッと大賞を
さらっていたと思います。

テストに出る! 哲学者の覚え方。 〜古代組編〜(皆本暁)188枚

・転校生に哲学ガールズをひとりひとり紹介していくというスタイルのお話。
それだけの話なのに、飽きずに最後まで読めるクオリティになっているのは、
書き手の確かな力量だと思います。

・特にデモクリトスちゃんが良かったです。
こういう感じの安心い……げふんげふん、
デモクリトスちゃんを求めていたのですが、
あんな短いキャラ設定からよくここまで魅力的に書いてくれました。

・最後に、おさらいとして、全員集合で大団円になるのも良かったです。
ここまで綺麗にエピローグを書いたら、最後の締めは難しいだろうなあ、
どうやって締めるんだろうと思っていたら、
まさかのアナクサゴラス先生の回転ネタ(笑)。
あれをあんなふうに使うとは……。
うるるときました。

・各キャラの設定をよく活かした上で、キャラクターを動かしてくれたのは
原案者としてとても嬉しかったです。
思えば、最初に「哲学ガールズ=哲学者の女の子化」の依頼が来たとき、
単に「有名な哲学者を並べて、一人一人に萌え属性を
付加するだけではつまらないなあ。もっとこう、哲学ガールズ同士が、
学園で『きゃっきゃうふふ』している姿がイメージできるような
人間関係(派閥)を持たせたい」
と考えて、1日中、各クラスの哲学ガールズたちの日常を
リアルシャドー(妄想)していたんですよね(笑)。

ソクラテスちゃんは真理を求めて他人の迷惑を省みず暴走。
プラトンちゃんは「大丈夫です、イデア界の○○はこうなってますから」と現実逃避。
それをアリストテレスちゃんが「いいかげんにしなさい」とツッコミをいれる。

そんなソクラテスちゃんたちと仲が悪いのが、
口達者な女の子のグループを率いているプロタゴラスちゃんの派閥。
プロタゴラスちゃんは、少女マンガでいうところの
意地悪な美少女ライバルキャラの立ち位置で、
「真理なんてひとそれぞれじゃない」と冷めたことを言って、
ソクラテスちゃんたちと対立。

アルケー四姉妹は、「水だ」「空気だ」と一点突破主義で
場を和ませるお笑い担当。
その四女のヘラクレイトスちゃんと仲が悪いのが。
貴族趣味で豪華絢爛で、いつも大げさにもったいぶるくせに
当たり前のことしか言わないお嬢様のパルメニデスちゃん。

ピタゴラスちゃんは、「おじゃる丸の三鬼」みたいな
無害な悪役キャラの立ち位置で、
世界征服をたくらむ秘密結社の団長としてソクラテスちゃんたちを
あの手この手で勧誘するがいつも失敗し、
毎回オチでエンペドクレスちゃんにいじられる。

そして、そんな彼女たちの学園生活を、達観しながら
すべて笑ってみているデモクリトスちゃん……。

という妄想を延々としていたわけですが、
この妄想が見事に表現されていて、
僕個人にとっては非常に印象深い作品でした。
――――――――――――――――――――――――――――
「僕は人間が大好きなんだよ。
 河原に落ちてる綺麗な形の石と、同じくらい大好きだ。
 朝露に濡れる朝顔の花と同じくらい大好きだし、
 自由研究で巣の観察をした働き蟻と同じくらい大好きだ。
 だから、人が死ぬのは悲しいよ。
 海へ泳ぎに来たのに天気が悪かった時と同じくらい悲しいし、
 楽しみにしていたプリンを床に落としてしまった時と
 同じくらい悲しい。ねぇ」

 明るい、屈託のない笑みを崩さないまま、彼女は問い掛けた。

「僕の事、気持ち悪いって思う?」

(「テストに出る! 哲学者の覚え方。 〜古代組編〜」)
――――――――――――――――――――――――――――


さて、次回の更新では、「惜しくも賞は逃したけども、
ぜひ読んでみて欲しいと思う、主催が気に入った作品たち

についてご紹介していきたいと思いますッ!

(補足)
ちなみに、今企画のMVP哲学ガールズは「ライプニッツちゃん」です。
彼女が登場する作品が多かったですよね。
うーん、なぜでしょう?
(一方で、ロックちゃん、ヒュームちゃんとか、
経験主義系が少なかったです)

(続く)

↓哲学ガールズ企画!


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