飲茶の新刊「14歳からの哲学入門」発売中!

2016年02月19日

家入一真さんとスマホアプリ開発

先日、起業家の家入一真さんとお会いした際に、「世界中の人とチャット(会話)できるツール」の話をしたら、「面白いね、一緒にやりたい」というお話を頂きました。

というわけで、開発プロジェクトを進めていきたいと思っています。
調べると、githubというサイトで、「みんなで開発(オープンソース開発)」ができるみたいなので、さっそく作ってみました。

以下に、プロジェクトの概要(README)を書きました。
README


また、以下のWIKIで当面のタスク管理(問題点の整理)をしていきたいと思います。
WIKI

どうか、ご支援お願いします!><
posted by 飲茶 | Comment(1) | TalkLat開発日記

2015年11月12日

世界中の人とチャット(会話)できるツール

世界中の人とチャット(会話)できるツール」が
作れたらいいなあ、というお話。

■単語の「自動変換表示」機能
もともとの発想は、某ネトゲのチャット機能。
昔、僕がやっていたネトゲは、日本人だけではなく、
アメリカ、中国、インドなど様々の国の人たち」と
一緒にプレイするタイプのもので、こんな会話機能が実装されていました。
-------------------------------------
@まず、会話画面で、僕が「こ」という文字を入力する。
Aすると、予測変換で「こんにちは」「こんばんは」などの一覧がでてくる。
B「こんにちは」を選ぶと、画面にそれが表示される。

yamcha:【こんにちは】
-------------------------------------

とまぁ、なんてことのない会話機能ですが、
実は、これ、相手の画面にはこう表示されています。

yamcha:【Hello】

つまり、僕が選んだ単語が、相手の画面では、
相手の母国語に自動変換」されて見えてるわけです。
この単語変換機能はとても便利で、ちょっとした会話ならできたりします。

yamcha:【山】 【行く】 【カニ】 【退治】 【経験値】 【ください】
アメリカ人:【はい】 【5分】 【待って】
インド人:【久しぶり】
中国人:【どこ?】
yamcha:【カニ】 【発見】 【私】 【ひとり】 【戦う】 【まかせて】
インド人:【待って】
中国人:【待って】

yamcha:【死】 【復活】 【ください】

という感じで、
ジェスチャーゲーム的に会話をして、うまく冒険を進めることができるのですが
この機能をもっと洗練させて、「文章として日常会話できる」ような
ものを作ったら面白いかなあと。

■実現アイデア
では、どうすれば文章でも同じことができるか?
雑多なアイデア出し。

(1)主語、述語、目的語を明らかにする
日本語もそうだけど、結局、文章解読が難しいのは、
主語、述語、目的語」がパッと見でわかりにくいから。
たとえば、

「私は彼女が好きだ」

という単純な文章だって、どれが主語なのか意味を理解しないとわからない。
また、人によっては勝手に主語を省略する場合もあるだろう。

「彼女が好きだ」

この場合、「私が彼女を好き」なのか「彼女が(何かを)好き」なのか
前後の文脈がないと決めることすらできない。
だから、必ず「主語、述語、目的語」をちゃんと選ぶような操作性にする。

そして、何か「色」とか「記号」とかを決めて、「パッと見」で
「主語、述語、目的語」をわかるようにする。
たとえば、こんなふうに

<私>:[好きだ] → (彼女)

(2)修飾語の関係を明らかにする

日本語もそうだけど、結局、文章解読が難しいのは、
「修飾語」がどれにかかっているのか、パッと見でわかりにくいから。

「髪が美しい彼女が好きだ」

これくらい単純な文章なら、みんな句読点を省略すると思うが、
これだって慣れない人からしたら、どっちなのかわからない。

「髪が美しい彼女が、好きだ」
「髪が、美しい彼女が好きだ」

※受験英語の読解問題も同様で、長文で長文を修飾しているから、
もう、どれがどれに修飾しているかわからなくなる。(T△T)

だから、こんな感じで、修飾している単語がはっきりわかるようにする。

<私>:[好き] → (彼女)
            ↑【詳細】<髪>:[美しい]

(3)話題につまったらカードを引く
いきなり知らない海外の人と会話しても、
何を話して良いか困るので、会話が止まるようなら
ランダム話題カードを引ける機能を作るとか。

「あなたの国で流行っているものを教えてください」
「あなたの国のニュースを教えてください」
「私の国についてどう思いますか?」

■まとめ
という感じでボンヤリ考えているので、
「こういうふうにしたどう?」とか
良いアイデアあったらコメントください(^^)

ちなみに、このツールが、社会的に有用かどうかはわかりません。

・マスコミでは「反日」って言われている国だけど、
 直接、会話してみたら全然違ったじゃーん!(^^)v

・チュニジアの人と会話したら超面白かったーwww

的な感じで、楽しいツールになるかもしれないし、
思想が偏った人が使って憎しみを海外に振りまくだけのツールに
なるかもしれません。

でも、ネトゲをやってて
海外の人と「ほんの些細なこと」が通じたときのあの感動、
そして、なんか不思議な感じがとても楽しかったので、
こういうツールを作ってみたいと思うようになりました。
いつか出来たらいいなあ。


アメリカ人:【みんな】 【戦う】
インド人:【ひとり】 【ダメ】
中国人:【復活】 【まかせて】

yamcha:【ありがとう】 【みんな】 【大好き】

posted by 飲茶 | Comment(5) | TalkLat開発日記

2015年08月14日

こんなデモ団体あったらいいなあ

最近、僕のTwitterにデモに関する話題が流れてくるけど、
以下のような主義を掲げるデモ団体があったらいいなあ。

(1)悪口を言わない
⇒「○○首相はバカだ」「○○総理はファシストだ」
みたいな誹謗中傷による批判活動を一切しない。
(批判をするなら、真っ向から内容で勝負!)

(2)ネガティブワードを連呼しない
⇒正式名称(もしくは世間一般に流布している略称)を
イメージの悪い言葉に変えて連呼するような
印象操作による批判活動を一切しない。
例)「戦争法案反対!」「強行採決反対!」
(批判をするなら、真っ向から内容で勝負!)

(3)批判対象の法案が成立した背景やメリットを
 併記せずに批判しない

⇒どんな法案だろうと、必ずそれが成立した「背景」があるし、
また、何かしらの「メリット」があると考えるからこそ
誰かがその法案を成立させたのだと言える。
だから、
「○○首相がバカだから法案を作った」
「戦争が大好きだから法案を作った」
「権力に酔いしれて暴走したから法案を作った」
といった形で批判するデモ団体があっても構わないが、
我がデモ団体はあくまでも、

・その法案が
 「成立せざる得なかった背景(国家が抱える課題)」
 とは何のなのか、それをきちんと分析する。

・その法案が成立することでどんなメリットが生じるのか、
(もしくは、その法案を作らないことでどんなデメリットが生じるのか)
 をきちんと分析する。

といった分析作業を行い、それを併記した上で批判を行う。
※なお、こうした構造分析には、
ツリータグ式の議論掲示板」が役に立つかもしれない

(4)代案なく批判しない

「ある法案を成立せざる得なかった背景
 (国家が抱える課題)」

に対して、よりリスクの少ない代案(他の選択肢)
を洗い出して、メリット/デメリットを併記した上で提案する。
代案が思いつかないときは、「代案はありません」と
正直に主張する。

(5)デモしない
⇒街頭デモを行い、動員人数によって世論を変えるのではなく、
より優れた代案を議論し、積極的にネットに
流布することで世論を変えることを活動目的とする。

以上。
という感じですが、決して、
「こういうデモ団体があれば社会が変わる」とか
「こうじゃないデモ団体は悪い」とか
と言いたいのではなく、
「こういうデモ団体『も』あってもいいよね」
というお話。
「ある法案Aに反対だけど、
 「口汚く悪口言ったり、反対連呼するだけ』の
 既存のデモ団体と一緒に見られると嫌だなあ」
と思っている人の受け皿になれたらいいなと。

まぁ、「代案を提案する」時点で、
反対者から政治家並みに口汚く批判される可能性は
高いわけですが……、でも、
「反対連呼して動員かけるだけのデモ団体」
にうんざりしたり、近づきたくないなと思う
有識者や学生のみなさんは
こういうのに挑戦してみても良いと思います。

※飲茶さんの新刊「14歳からの哲学入門」が発売されましたよー。

posted by 飲茶 | Comment(9) | アイデア帳

2014年02月16日

ツイッターから備忘録を転載

ツイッターで全ログを取得ができるようになったので、ためしにダウンロード。
せっかくなので、備忘録として残しておきたい情報をブログに転載。

■言葉の力について(2011-11-01)

メンズブラ → 言葉って不思議だ。堂々と名称がつくと「ありかも」と思えてしまう。

■ドンキホーテのラスト(2012-12-23)

子供から、ドンキホーテという本をプレゼントされた。
そういえば、名前は知ってるけどどんな内容なんだろ。

騎士物語に感化された狂人が、自分を騎士だと思い込んで旅に出て、
色々な人に迷惑をかけるドタバタ話だった。たぶん、現代なら、
ドンキホーテは萌え美少女で最後は本当に世界を救う話として書かれそう。

ドンキホーテ読了。ラストが物悲しい。
入院したハルヒが死の間際、急に現実的になり
「未来人や宇宙人なんているわけない、今までふりまわしてごめんなさい、
パソコン部にパソコン返しておいてください」と謝罪の遺書を残して終わる感じ。

■結婚格言(2012-12-31)

そっかァ〜〜〜、結婚って……旦那を蹴る格闘技なんだ……。

うちの奥様には蹴り技がない……。
そう考えていた時期が僕にもありました……。

■編集さんの正体(2013-01-23)

さかもと未明先生さんに聞いたところ、史上最強の哲学入門の編集さんは、
東大卒の超エリート。大望を持って出版界にやってきた敏腕とのこと。

※「その上ゾノネムという名でラッパー」というリプライがくるので検索。

リリーフランキー、安めぐみとラジオやってる!
女装願望がある話って本当だったんだ!
しかも熟女評論家、スカトロマニア?新事実に脳がついてけない!

※すごい濃い人だったということがツイッターから発覚しました。

■フチの赤いレシートが許せない(2013-02-25)

レシートもらったらフチが赤かったけど、あれ何だろ?
補充しろマークなのかな?
だとしたら客には関係ないよな。気遣い的におかしい。
もっとなんか無かったのか、補充を知らせる工夫。色じゃなくて。ぬめるとか。

レシートに『もうすぐ紙切れです、補充してください』と
書いたものをお客様に渡してるって考えると、なんか違和感あるんですよ。
もっとこうなんかスマートな仕組みを考えたい。

■鈴木おさむさん(2013-03-05)

そういえば、鈴木おさむさん、史上最強の哲学入門の写真を
ブログに載せてくれてたんですよね。嬉しかったなあ。

■ペンライトが付録の絵本を考えてみた(2013-04-01)

雑誌小学生一年の付録で、
「透明だけど、特殊な光を当てると見えるマジックペン」があったので
それをギミックに使った絵本を考えてみた。

「親が早くに亡くなって、世間や親を恨んでる孤独な子供が、
魔法使いと出会い、さまざまな困難を乗り越え最後幸せになる」という絵本。
最後のページは、成長した子供が、魔法使いから、
「君は本当は孤独じゃなかったんだよ」と魔法のライトを渡される絵。

で、背表紙についている特殊ライトで最初から読み直すことを促すと…、
実は色々なところで幽霊の両親が応援したり手伝ったりしていたんだ……
みたいな感じ。うまくツボを押さえたら感動しそう。

■ナイツのバキネタ考えた(2013-04-24)

ナイツがバキネタやらないかなあ。
「で、ゆうたろうと決勝で戦ったのが、中国武術の最高峰、かくかいのかいおう」
「かくかいおう、な!角界の魁皇だと相撲取りだから!中国武術関係ないし!」

■萌え声のルンバ(2013-07-24)

お掃除ロボットをいただきました。
掃除を頼むと「わかった♪」「はーい♪」とか答えるし、
掃除が終わるとウロウロ充電器を探す姿が可愛い。
これ人気声優を使ったら凄く売れそう。市原悦子バージョンがほしい。

起動時の音声「大沢家政婦紹介からまいりました〜」。
掃除モード時の音声「かしこまりました、だんなさま〜」。
ゴロゴロ寝てる旦那に当たったときの音声「あらいやだ、死んでる」

■次のジブリ映画を予想

「ドーラ」ってタイトルで、ドーラの若かりし頃の冒険たん
(ツインテの女の子が海賊にさらわれて、海賊のボスに成り上がる話)
を映画化したら凄く人気でそう。もう予告編だけでうおおおってなる。
「40秒で支度しな!(若いドーラ)」

エンディングは、「仲間を失いへこたれる海賊のボスを励ますドーラ」。
「また仲間集めて海賊やればいいじゃない!」
「馬鹿いうな、簡単に集まるか」「じゃあ産む」「はぁ?」
「あたしが子供たくさん産んだげる、そして立派な海賊に育てるんだ」

何をバカなと大笑いする海賊のボス。怒るドーラ。
画面はそのまま、晴れ晴れとした大空へ。
ジブリっぽいエンディング曲が流れ、スタッフロール。

■コロコロに載ってそうな漫画を考える(2013-08-22)

新しい漫画原作を考えた。
「実はあのムシ食べられるんだよ」とムシを料理する子供が人気者になるお話。
コロコロで連載。子供たちの間でムシを食べるのがブームになり社会問題化し、
連載休止。いいかも。

プロット1話。転校生登場、ムシを食べて、みんなから引かれるが、
「バッタの佃煮はみんなのおばあちゃんも食べてたよ、
昔の人は全員ムシを食べてたんだ」と持論を展開。
甘いバッタの佃煮のお菓子を作って、クラスメイトの人気者に。完

プロット2話。「ムシ食なんて貧乏くさいですわ」とお嬢様登場に、
「いやいや、君はエスカルゴを食べたことはないのかい、
セレブはみんなムシを食べている」と持論を展開。
カタツムリで作った料理を食べて「ああ、高級フランス料理店と同じ味だわ」
とお嬢様デレる。
僕たちも食べたいとクラスが大騒ぎに。完

プロット3話以降。食料危機によりムシが次世代の食材になると考えた財団が、
ムシ料理大会を開催。
バトル展開に人気が加熱するが、そろそろネタ切れ。
主人公が「食べられないムシはないんだ」と持論を展開し、
架空の調理法で無理やり食べられることにする作風となり社会問題になる。

よし!見えた!
ゴールデンタイムにアニメ化。
主題歌は、平成シブがき隊で『ムシ食いねぇ』まで見えた。

■ジョジョ4部の真のラスト(2013-09-07)

ジョジョは四部の仗助が好きです。

仗助の「治す能力」は実は「時を戻す能力」だった。
杜王町を救うため、地球に向かってクレージーダイヤモンド!
過去へ行き、雪の中、幼い自分を救った仗助は、たった独りラストバトルへ…
という展開を予想してたのに全然なかった

■新しい子供向けの「なぜなに本」を考えた(2013-10-30)

子「パパ、なぜモノは下に落ちるの?」
父「下ってなんだと思う?」
子「うーん、モノが落ちる方向かなあ?」
父「落ちる方向を下と自ら定義しておきながら、
 なぜ下に落ちるかを他者にきくのか!?
 落ちるとはなにか!?言葉とは!?意味とは!?そもそも……」
という感じの子供向けの「なぜなに本」をいつか書きたいです。

子供の疑問を、純粋なものとして受け取り「ハッとさせられた」とか
賛美する大人の風潮に憤りを感じる。
「パパの方がもっと根本から疑問に思ってるもんね〜!」
と張り合ってこそ真の大人なのである。

子「パパ、空ってなぜ青いの?」
父「お前の疑問は浅い。そのように問うということは、
パパも同じ青を見ているという思い込みがある。なぜそこを疑わない。
そして、真に問うべきは、なぜ私は青を見るのか、青とは何かであり、
そこを問わないかぎり空の青さについて答えることなどできないのだ」

■イケダハヤトさん(2013-12-31)

マイナーだけど今年ハマった作家としてイケダハヤトさんに取り上げて頂いた

RT : 2013年、1,000冊の本を読みました。「読んでよかった!」本を総まとめ

■NHKラジオのピリオブバトルに登場(2014-01-15)

突然著作が売れた理由を教えてもらえました。
なんと、NHKラジオのピリオブバトルで紹介してもらったようです。

眞鍋かをりさん、川上未映子さん、小池里奈さん
というそうそうたるメンバーの前で、著作を紹介してもらえただけでも夢のよう。


posted by 飲茶 | Comment(4) | アイデア帳

2013年09月10日

「描写するときは空気も一緒に」ってプロが言ってた

※プロのアドバイスについて結構反響があったので、せっかくだから追記

 ちなみに、プロが言うには、
 描写は「空気(雰囲気)」も一緒に書かないと全然ダメらしい。

 たとえば、
 「幼馴染と一緒に公園のブランコに乗りながら話している場面」
 を描写するとした場合、
 プロになれない人、
 脳内でアニメ絵を思い浮かべてノベライズする人は、
豊富な語彙で、わかりやすく、その時間、場所、状況を
 上手に説明すること
」を頑張るわけですが、
プロは、
その状況を説明しながらも、出したい空気(雰囲気)を混ぜて書くこと
に神経を尖らせるそうです。

たとえば、この場面で書きたいことが「シリアスな相談」であれば、
「夕方」を寂しさを感じさせるような言葉遣いで表現しつつ、
「周囲に人がいない」ことを不安を感じさせるような言葉遣いで表現しつつ、
一緒にいる幼馴染の容姿の美しさを「はかなげ」な単語で描写しつつ、
視線、態度、表情で主人公との微妙な「距離感」を匂わせたりとか、

そんなふうな状況描写とともに
雰囲気(イメージ)」を読者に植え付けてから
会話を流すと、
読者は引き込まれるような臨場感を感じるのだそうです。

※これができずに、
脳内のアニメ映像のとおりに説明しちゃうタイプの人」は、
どうしても、「わかりやすい状況説明⇒キャラのかけあい」という
淡々とした感じになってしまい、玄人の読み手(編集さん)が読むと、
こいつが書いてるのは、小説ではない! 脚本だ!
となって、完全スルーされるのだそうです。

アマチュア作家のほとんどが「脚本」を書いていて、
まともな「小説」になっている人はそうそういないらしいですが、
とりあえず、空気感が「脚本」と「小説」をわける
キーワードだから気をつけて欲しい…
ってプロが言ってましたー。

※とにかく、「情報の出し方」と「空気感を出すこと」さえうまくなれば、
一気に「プロっぽい文章」が書けるようになる。
それ以外の文章作法は、「長いこと作家志望やってりゃそのうち直る」が、
この二つの壁だけはなかなか越えられる人は少ない。

これが越えられたら、あとは、いかに尖った売れるアイデアを出すかだが、
そこまできたらプロだって、わからない領域になるから、つまり
「プロと同じ土俵」で戦っていると自信を持ってほしい。
(神がかったアイデアさえ降りてくれば、
アニメ化、映画化するようなプロ作家になれる可能性は十分にある)

逆に、それ以前の人は、ハズレしか入ってないクジを引いてるようなものだから、
公募にだしても、いちいちドキドキしないこと。

ちなみに、そういうと、文章メチャクチャで大ヒットした作家を、
持ち出してくる人がいるが、そういうのは「例外」。
特殊な例外を自分に当てはめても良いことはない。
また、そういう例外タイプの人は、こんな文章作法の記事なんか読まないし、
読んでも「うぐっ」ともならないから。

ん?
感想(批評)なんかいらない?
文章なんか伝わりゃいいじゃん?
脚本みたいでも「キャラのかけあい」が楽しければいいじゃん?
じゃあ黙って二次だけやってr


あくまでもプロが言ってました

posted by 飲茶 | Comment(1) | アイデア帳

2013年09月09日

マーク式感想による小説投稿サイトがあったらいいな

備忘録としてメモ。

<目的>
有用な感想がもらえるような「新しい小説投稿サイト」を考える!

<分析>
・アマチュア作家が、小説投稿サイトに、小説を載せる動機は何か?
 → 感想(反応)が、欲しいからッ!

 しかし、現実には、あまり感想がこない。

・なぜ、感想がこないのか?

(1)感想って書くのメンドイっす
  
 まぁ、感想って書くのにすごい時間がかかるよね。

「ここが悪いと伝えたいけど、どう言えばうまく伝わるだろう…
 悪いことだけ書くと、救いがないから、良いところも書こう…
 こう書くと、気分害しちゃうかなあ……うーん
 はっ!もう2時間たってる!」的な感じ。

(2)感想が短いとなんか罪悪感……

 小説書く苦労はわかってる……それなのに、感想が
 「おもしろかったです、あそこ良かったです」ぐらいだと
 なんか罪悪感がわいてくる……。

 →かといって、丁寧に長く感想を書くと膨大な時間が……

(3)作者とのトラブルこええええええ!

「正直に感想書いたら、作者が気分を害しちゃった!
 うわ!仕返しに、僕の投稿小説に酷評感想つけてきた!
 こんなことなら、感想つけなきゃよかった!」的な感じ。

<解決アイデア>
・感想は文章ではなく、任意の行を指定して、
「笑った、ダレた、見失った」などのマークをつける方式とする。
(本に、蛍光ペンで色をつけていくイメージ)

<感想者側のメリット>
・感想文を書くより、圧倒的に楽。なので数は集まりやすい。

・読みながら、「ついで」にできる。なので数は集まりやすい。

 ⇒普通は、やっと読み終えた後に、
 「えーっと」と感想文を考え始めるのでダルい。

 ⇒「うっわ、この文、何言ってるかわからん、腹立つわー」
  とリアルタイムの気持ちを、すぐにぶつけられて気持ちいい。
  (それだと集中して読めない人は、別に後でやってもいい)
  そして、読むに値しないと気づいたら、途中でやめてもいい。
 
・作者と議論しなくて良いから楽。

 ⇒あくまでも「オレが読んだときはこうでした」
  というサンプルデータの提供が名目。

<作者側のメリット>
・数が集まれば、有用なデータとして使える。

 ⇒「あー、やっぱり、あそこの表現でみんなつまづいたかー」
 ⇒「予想どおり、笑ってくれた。表現ひねっておいて良かった」
 ⇒自分の文章の長所、欠点の把握。手ごたえの確認ができる。

・感想レスをしなくて良いから楽。

 ⇒「感想ありがとうございました。おっしゃるとおりですね^^」
 と心を押し殺して、ニコニコ顔の感想レスを、いちいちつけなくて良い。
 もしくは、「たしかに、おっしゃるとおりですが、
 そういう展開にすると、こうなってしまうので……」と
 読み手の無益なアドバイスに、いちいち反応しなくても良い。

<課題>
・ひとつの作品に付けられるマークの数は制限するかどうか?
・マークの結果は公開するべきか?作者だけ見えるべきか?
・マークのフィルタリングは必要か?
 例)理解不能なマークをつけるユーザは統計から除外
・どんなマークを作れば有用か(作者の技術が向上するか)
 ⇒「誰の台詞かわからん」
 「何に対する説明なのかわからん」とか?

<想い>
プロ作家に聞いたところ、大半のアマチュア作家は、
「文章展開(情報の流し方)がダメ」であり、その一点だけをもって
「絶対、プロになれない」のだそうです。

ためしにプロ作家の人に
アマチュア作家の作品の序盤をリライトしてもらったのですが、
その差は歴然でした。

プロ:「ふんふん」と苦も無く、読み進められた

アマチュア:「誰の台詞?」「5行前の内容を今頃説明かよ!」など
       ところどころ、「うっ」となった。

なんかもう、
最初の数十行で「ふんふん」と読めないような書き方だと、
その後、どうクライマックスで盛り上がろうが、
ラストに大どんでん返しがあろうが、
編集さんに評価されず(売り物にできないと判断され)、
スルーされちゃうのだそうです。

でも、ほとんどアマチュア作家は、そこに気づかず、
(最初の数百文字で、ダメだと判断されているのに)
「クライマックス」や「ストーリー」や「キャラ描写」で
評価を得ようと、「序盤以後の何万文字(読まれない文)」
を苦労してひねり出してしまうのだと……。

その構図をきいて、すごく物悲しくなりました。

(ちなみに「プロになれないタイプの人」は、書くときに
 アニメみたいな映像を脳内で表示して、
 その絵をみながら描写(ノベライズ)をしているケースが多いそうです。
 作者は「キャラや情景」を当然くっきり思い浮かべられますが、
 読者は初見なので、真っ暗闇のなかで、手探り状態。
 この違いを意識できない作者は、読み手に「うっ」とさせるモノを
 無意識で書いてしまうそうです。しかも本人は気づかない…)

で、その問題に気づかせ、かつ、
技術向上をうながす方法はなんだろうかと常々考えていたのですが、
やっぱり、
「たくさんの人に読ませて、どこで脳が『うっ』となったか
 文の場所のサンプルデータを集めて把握すること」
が一番なんだろうなあと。

という想いから、マーク式の感想を思いたちました。
(この方式で解決するとは思わないけど、発端はここ、ということで。
 忘れないため、メモ)

※「プロが言ってたこと」に反響があったので、追記として
次の記事「「描写するときは空気も一緒に」ってプロが言ってた」を書きました。

posted by 飲茶 | Comment(9) | アイデア帳

2013年04月26日

「はなかっぱ」の最終回


最近、我が家では「はなかっぱ」が大ブーム。

もうほんと春夏秋冬、朝昼晩、
「はなかっぱ見たいー、はなかっぱ見たいー」、
と子供たちが完全にハマっちゃってます。

で、僕も哲学書を読みながらチラ見程度で、みているのですが
正直、どこにそこまで子供たちをひきつける魅力があるのか
さっぱりわかりません。

『アンパンマン』みたいなバトル的な見せ場があるわけでもないし、
 『おでんくん』みたいな濃いキャラたちによるシュール展開が
 あるわけでもないし……


でも、見ると必ずひきこまれて最後まで観ちゃうんだよなー、
と常々疑問に思っていたのですが、
たしかにいつも展開はワンパターンなんですよね。

(1)「がりぞー君(バイキンマン的なキャラ)」が、
 主人公の「はなかっぱ
 (興奮すると、頭に様々な花を咲かせる不思議な生物)」
 にちょっかいを出す。

(2)ちょっかいを出す理由は、「はなかっぱ」の頭に
 「ワカラン」という伝説の花を咲かせるため。

(3)で、「ワカランを咲かせろー」と
 「がりぞー君」が様々な罠をしかけて、
 毎回、「はなかっぱ」を追い詰めるが、
 毎回、「はなかっぱ」の頭には全然違う花が咲く。
 (ひまわりとか、チューリップとか)
 それをみて、「がりぞー君」がぎゃふん。(オチ)

という感じ。
うーん、じゃあこの作品の魅力はいったい何なんだろう。
そう考えていたとき、ふと「ぜんまいざむらい」を思い出しました。

哲学的名言集(ぜんまいざむらい)

そういえば、「ぜんまいざむらい」って、いつもワンパターンだけど、実は
善行しなければ死んでしまう状況において、善行をするのは
 果たして真の善行と言えるのかどうか

という哲学的な問いかけを含んだ名作アニメだったじゃないですか。
もしかしたら、「はなかっぱ」にもそういうテーマがあるのかもしれない。

そう思って、ネットで調べてみると、
なんと、伝説の花の「ワカラン」は、実は、「若返りの薬」になる、
という設定があるのだそうです。

で、「がりぞー君」は、年老いたおじいちゃんに言われて、
その花を持ってきてくれ、と頼まれているという状況とのこと。

うわっ、そんな重い話だったのか!
と、びっくりしたところで、あれ?と思いました。

というのも、「はなかっぱ」の家族にも「おじいちゃん」がいるからです。

そんな便利な花があるなら、自分から積極的に「ワカラン」を咲かせて、
自分のおじいちゃんにあげればいいのに……。

そこで、ハッと気がつきました。

そうか、それがアニメ『はなかっぱ』のテーマだったのか

この作品の「意図、狙い、子供たちに伝えたいこと
が完全にわかりました。

きっと「はなかっぱ」の最終回はこうなると思います。

――――――――――――――――――――――――――――
ある日の朝、いつもどおり家族団らんで
ご飯を食べている「はなかっぱ」一家。

しかし……。

……ごちそうさまじゃ……

あれ?おじいちゃん、ぜんぜん食べてないじゃん。
 おなかでも痛いの?


いや、ちょっと食欲がなくてな……

そしてその日から、おじいちゃんの身体はどんどん弱っていき、
とうとう寝たきりになってしまう。

おじいちゃんを救うためには「ワカラン」の花が必要だと
「がりぞー君」から聞いた「はなかっぱ」は、
世界中を旅して、「ワカラン」を探すが……、見つからない。
失意の中、諦めかけたそのとき……。

がりぞー「はなかっぱ!おまえの頭!

はなかっぱ「え?え?もしかして、これがワカラン?

探していた花が、なんと自分の頭の上に咲いていたのだ!
大喜びで、おじいちゃんにワカランを届けに行く、はなかっぱ。

おじいちゃん、ほら、ワカランだよ!
 これで若返って元気になって!


しかし、おじいちゃんはそれを拒否。

いいんじゃ……はなかっぱ……。

 春夏秋冬……朝昼晩……。

 花は散るからこそ……

 美しいのじゃ……
(がく)」

おじいちゃあああああああああああああん!


(はなかっぱの号泣にあわせて、エンディング曲がかぶさる)

めそめそたくさん泣いたあとは
イェーイ!イェーイ!飛ぶのさ♪
泣き虫にさよなら〜♪
はなはなかっぱっぱっぱっぱ♪

そして、エンディング曲がフェードアウトして、エピローグ。

顛末をきいた「がりぞー君のおじいちゃん」が、
「がりぞー君」に語りかける。

もう良い……

え?

ワカランはもう取ってこなくて良い……。
 それよりも、おまえは何をしたい?
 何をホントウにしたい?


……ぼ、ぼくは……

 はなかっぱ、と……

 はなかっぱと一緒に仲良く遊びたい!(号泣)」

よし!おまえはもう自由じゃ!いけ、がりぞー!

泣きながら駆け出す「がりぞー君」と
それを見送る優しい笑顔の「がりぞー君のおじいちゃん」。

「老人の延命のために、子供たちの人生を犠牲してはいけない。
 わしらは……どこどこまで生きなくたっていい。
 死んでいいのじゃ……
 恥じることはない……
 死のう
 時 満ちたなら……!」

(完)

―――――――――――――――――――――――――――――

っていう感じなんでしょうね、きっと。
こんな強いメッセージ性のある作品とは思いもしませんでした。

そう考えると、僕も「はなかっぱ」の放送が気になってきました。
子供たちと一緒に、毎日、楽しみにしたいと思います^^

2013年03月26日

【完】経営者育成セミナー参加日記(20)〜経営〜


(以前の話はこちら

よし、次もこれでいこう……

僕は、最大の「99990」を価格破壊男に見せながら
そう呟いた。

頼む……気づいてくれ……価格破壊男……。

オープンプライス!

僕は、事前に示したとおり、「99990」を提示した。
そして価格破壊男は……



99980!


え、ええっと、D(価格破壊男)さんが
 99980円で売れました……


おおおおおおおおおお!
再び、場は騒然となった。

言っておくが、これは談合ではない。
ただ僕が独占販売の成功に気を緩め、
次に出す価格をどうするか、つい呟いてしまっただけ。
その呟きを信じる、信じない、かは、
価格破壊男の自由意志であるのだから、
これは決して談合ではない。

もっとも。そうは言っても、こんな談合っぽい行為、
本来なら許されないだろう。
もし、ゲーム序盤でやったら、それこそ総すかん。
その後、徹底的につまはじきにされたに違いない。
(もっともゲーム序盤なら「1対1での競売」自体がありえないが)

だが、今は、最後のターン。
明日の朝日はもう昇らないという終末のとき。
まさに「今」だからこそ……、
そして、散々いじめられ、嫌われ、
失うもののない負け組の僕らだからこそ
できる違法寸前の行為。

次!東京、行きます!

まだ場が騒然としているうちに、
僕は次の地区を指名した。

また僕は、次、これで……

そう言って、「99990」を見せたあと、
価格表を机の下に隠した。

オープンプライス!

A 「99980円
飲茶「89990円

講師「や、飲茶さんの勝ち

次!大阪、行きます!
 ……今度は、これで行きます


僕は「89990」を見せた。

オープンプライス!」

B 「60000円
飲茶「39990円

講師「飲茶さんの勝ち、39990円で売れました

よしッ!よしッ!よしッ!
すべて計画どおり!
勝った、勝ったッ!

賭けに勝ったッッ!

ゲーム終了間際、経営者の持つ在庫が減った瞬間を狙い、
大量の宣伝広告カードで、商品を全国に置き、
独占販売」を狙う……という戦略。
しかし、この戦略では、勝利には届かなかった。
なぜなら、このやり方で「独占販売」ができるのは、
需要が「」や「」の地方の地区ばかりであり、
どんなに高い価格をつけても、売れる個数が少ない分、
利益も少なくなってしまうからだ。
それでは、トップには届かない。

ガツンと儲けるためには、やはり「東京」「大阪」といった
需要が「30」や「20」の地区で、
大量の在庫を高額で一気に売らなくてはならなかった。

そのために……、まずどこかの地区で、
99990円の価格を提示しますよ
と談合をアピールして、競合相手を儲けさせる。
そうして、「競合相手が儲かった」現場を見せ、
周囲の思考が沸騰しているうちに……、
需要の高い「東京」の地区の価格競争を開始し……、
同じように「99990円の価格を提示しますよ」
と談合をアピールしたあとに……

裏切り

89990円という高値で30個の商品を売り抜ける!

というのが僕が考えた「最後の経営戦略」であったわけだが、
結果……、見事に成功!

きっと時間を置いて冷静に考えたら、こんな稚拙な作戦に
ひっかかりはしなかっただろう。さらに僕が「裏をかかれる」
という結末もあったかもしれない。

だが、結果として、競合相手は……気がつかなかった。
」から気がついたかもしれないが、
とにかく「」気がつかなかった。
経営戦略の勝敗の分かれ目は、やはり「」にあったのである。

◆◆◆

こうして戦いは、終わった……。
結果は、僕が1位。
価格破壊男の順位は……正確な数字は忘れてしまったが、
少なくとも、ビリではなかったと記憶している。

最後に講師が、「まとめ」のような講義をし、
その終わりに、
では、上位の方々には、
 今回のセミナーで学んだこと、経営で一番大事なことは何か、
 ひとりずつ話していただきます

とコメントを求めた。

僕以外の人たちは
損益の分岐点を明確にすることです
きちんと予算の計画を立てることです
などといった模範的解答を
流暢に……堂々と……ときにユーモアをまじえて
話していった。

では、最後にトップの飲茶さん、お願いします

は、はい……あ、あの

僕はこういうあらたまった場での発言は苦手だった。
声を上ずらせ、どもりながら、たどたどしく話した。

え、えっと……、
 今……が一番大事というのかその……あの……
 あああ、すみません、よくわからないですよね……
 あ、あのそれよりも、なんというか……
 やっぱり大事なのは…………そ、その
 
 
 あきらめないこと……です。
 どんなところからでも、必ず逆転できると信じて、
 考えて考えて考え続けて……あきらめず……
 『勝負すること』……
 それが大事だと思いました


こうして、僕のセミナー体験は終わった。

セミナー終了後、何人かの経営者から声をかけられ、
これから飲みに行きませんか?」と誘われたが、
僕はそれらをすべて断り、まっすぐに家に帰ることにした。
なんというか勝負の余熱というか、熱いものがまだ胸に残っており、
どうしてもその余韻にひとりで静かにひたりたかったのだ。

帰りの電車の中。僕は、ずっと考えていた。
ゲームが始まる前に、講師はこう言っていた。

この経営戦略ゲームをやることで
 自分がどんなタイプの経営者なのか、
 どんなタイプの人間なのか、
 知ることができるでしょう


たしかに、そのとおりだと思う。この経営戦略ゲームに参加して、
僕は、自分がどのタイプの人間なのか、とてもよくわかった。

電車の中で、何度もゲームのシーンを反芻する。

材料を買い占めようとしたとき……。
それが失敗に終わったとき……。
宣伝広告カードの逆転を思いついたとき……。
価格競争の金額を吊り上げる駆け引きを打ったとき……


思い返してぶるぶると震えてきた。
秘策を思いついたときの脳を打つ快感。
そして、それを成し遂げるため、
感情をかみ殺しながら地を這い続け、
最後の最後で策が実り、逆転したときの感動……。

それだ……それが自分の求めているものなんだ……。

考えて……勝負すること……。

きっと、これが答え……。
それこそが僕にとって「経営する」ということ……
そして……「生きる」ということ……。

明日から、どう経営していけば良いのか。
今日学んだことを、どうやって現実の経営に活かしていけば良いのか。
まだ具体的なイメージはつかめていない。
だが、今回のセミナーに参加したことで、
経営者として確かな手ごたえを感じていた。

これから、大変なこともあるだろう。
理不尽に見舞われ、すべてが裏目に出て・・・・・・、
打開策も破綻して八方塞・・・・・・、
そして倒産が確実、
という事態もきっと起こるだろう。

でも、絶対にあきめない……。
あきらめることだけはしない……。
いま胸に感じてるこの熱い気持ちを大事にして……、
戦っていこう。

そう呟いた僕は、
電車の心地よい振動にゆられながら、
ウトウトと眠りについた。






(後日談)

経営者育成セミナーに参加してから、5年の月日が流れた……。

あのあと、飲茶の会社はどうなったかと言うと……。

初年度こそ、何千万という大赤字を出して潰れかけたものの、
その後、回復。順調に黒字を重ね、
郊外のボロアパートに机を並べてはじめた飲茶の会社は、
今では東京都中央区のオフィス街に事務所を持つまでになった。

結論を言えば、成功したのである。

では、赤字から脱却して経営が成功したきっかけとは、なんだったのか。
思い返せば、
やはりそれはあの経営者育成セミナーの参加だったのだろう。






プルルルルルルルルルルルルルルルル





プルルルルルルルルルルルルルルルル





ん?誰だろう、電話だ……。

ああ、わかってる。
こんな時間に来るのだから、トラブルの電話に決まっている。

会社の規模が大きくなろうと、黒字になろうと、
世の中が不条理なのは変わらない。
経営なんてうんざりするほど、トラブルだらけだ。

こんなとき、僕は、胸に手を当てて確認してみる。

大丈夫だ……
あのとき、ともった炎が
まだ燃えている……。

僕は受話器を取り上げて応えた。



限度まで

(完)